リンは、17世紀に行われた錬金術の実験中に尿を蒸発させた残留物から発見された元素です。

エネルギーや脂質の代謝において重要な役割を担っており、カルシウムと共に骨や歯を形成する働きも行います。また、DNAやRNAといった核酸を構成する物質でもあります。このために、人間を含む全ての生物にとって必要不可であり、リンが不足した場合は食欲不振や倦怠感などの不調を引き起こしてしまいます。

 

ただし、リンは日常的に摂取する食品に多く含まれているので、通常の食生活を送っていれば不足する心配はありません。逆に、食品添加物として加工食品に広く利用されているので、過剰摂取に注意しなくてはなりません。リンの過剰摂取が長期間続いた場合は、副甲状腺機能の亢進や腎機能の低下、カルシウムの吸収の抑制などが起こります。このために、特にカルシウムとの摂取バランスは重要であり、比率は1から2が理想とされています。

 

ところが、現実的には加工食品を利用する機会が全体的に増加しているので、それにともない食品添加物の摂取量も増加しています。つまり、食品添加物に含まれているリンも摂取しているということで、カルシウムとの摂取比は3になっているケースが多いと推測されています。このために過剰摂取を防ぐためには、単純に食品の含有量だけを考えるのではなく、加工食品の利用を控えるなどの工夫が必要となります。

 

また、食品としてリンを摂取する場合は、カルシウムとのバランスも考えなくてはなりません。このことから牛乳などの乳製品は非常に効率的であり、安全性においても優れています。逆に肉や魚、卵の場合は、圧倒的にリンの割合が高いので、これらの摂りすぎは注意が必要です。

 

骨や歯だけではなくDNAにも関与しているので、生きていく上でリンは必要不可欠な物質と言えます。特にDNAは、個性を決定している基本的な部位であり、健全な状態をキープしていなければなりません。しかし、だからといって摂りすぎた場合は逆効果となってしまいます。